書いたぞ。

日本語版の方をセルフ転載します。最新版はGitHub↑のほうで。

関連:


→English

DockerでRailsアプリを作ったり動かしたりするサンプルとチュートリアルです。

Windowsの方

コマンドプロンプトやPowerShell入力時、 `pwd` を %CD% に置き換えてください。

じゃないと例えばこんな感じのエラーになります。

docker: Error response from daemon: create `pwd`/app: “pwd/app” includes invalid characters for a local volume name, only “[a-zA-Z0-9][a-zA-Z0-9_.-]” are allowed. If you intended to pass a host directory, use absolute path.

準備

事前に以下が必要です。

  • Dockerインストール

このサンプルを試す

あるいは既存プロジェクトに参加する例。

  1. リポジトリをクローン
  2. Dockerコンテナーを起動
  3. DBを初期化
  4. いえーい
  5. 止める

リポジトリをクローン

$ git clone git@github.com:ginpei/docker-rails-example.git
$ cd docker-rails-example/

Dockerコンテナーを起動

$ docker-compose up

DBを初期化

別のコンソールを開いて、以下を実行。

$ cd docker-rails-example/
$ docker-compose exec rails rake db:create db:migrate db:seed

いえーい

止める

遊び終わったら、 docker-compose 実行中のコンソールで Ctrl+C してすこし待つと止まります。

Gracefully stopping... (press Ctrl+C again to force)
Stopping docker-rails-example_rails_1   ... done
Stopping docker-rails-example_db_1      ... done

$

新規にRailsアプリを作成

  1. アプリ用ディレクトリーを用意
  2. Dockerで rails new を実行
  3. Gemを置く、アプリ用Dockerイメージを記述
  4. DB設定
  5. DB設定込みのDocker componentファイルを準備
  6. DBファイルを無視
  7. 起動
  8. いったん止めてみる
  9. 別のコンソールを開く
  10. DB初期化
  11. ブラウザーで開く

アプリの名前は “my-great-app” とします。 適宜ご自身のアプリ名に置き換えてください。

ディレクトリー構成はこんな感じ:

my-great-app
├── app
│   └── (Railsファイル。例: `app`, `config.ru`)
├── db
│   └── (DBファイル)
├── docker-compose.yml
├── Dockerfile
├── README.ja.md
└── README.md

アプリ用ディレクトリーを用意

$ mkdir my-great-app
$ cd my-great-app

ここで諸々作業します。

Dockerで rails new を実行

さらに細かいステップに分けると、こう。

  1. Dockerコンテナー起動
  2. rails new
  3. 空の Gemfile.lock 作成
  4. 作成ファイルをホストマシンへ保存
  5. Dockerコンテナー終了

まずDockerコンテナーを起動します。

$ mkdir app
$ docker run --rm -ti -v `pwd`/app:/app rails:5.0.1 bash

5.0.1 はイメージのタグで、Railsのバージョンでもあります。以下に一覧。

初回はDockerがRailsイメージをダウンロードするため、時間がかかるかもしれません。二回目以降はすぐ起動します。

で、Dockerコンテナー内へ入ることができました。とりあえずRailsのバージョンでも見ておきましょうか。

root@b4227fbcb3b1:/# rails --version
Rails 5.0.1
root@b4227fbcb3b1:/#

Dockerコンテナー内部では Ctrl+P が使えないことにご留意ください。Docker的に特別な意味を持ってます。

Dockerコンテナー内で、オプション付けて rails new を実行します。

root@b4227fbcb3b1:/# rails new my-great-app --skip-bundle --database=mysql
      create
      create  README.md
      create  Rakefile
      create  config.ru
...
      create  vendor/assets/stylesheets
      create  vendor/assets/stylesheets/.keep
      remove  config/initializers/cors.rb
root@b4227fbcb3b1:/#

--skip-bundle オプションは、読んで字のごとく bundle install を省略します。 インストールは後で行うので、ここでやる必要はありません。

--database オプションはお好きなものをどうぞ。 このチュートリアルではRailsアプリ用DBMSとしてMySQLを選びました。

bundle install を省略したんですが、後の操作でファイルは必要なので、空の状態で作成だけしておきます。

$ touch /my-great-app/Gemfile.lock

できあがったファイル類をホストマシンへ保存するため、共有ボリュームへ移動します。そんで終了。

root@b4227fbcb3b1:/# cp -rT my-great-app/* /app
root@b4227fbcb3b1:/# exit

cp の -T オプションはドットファイル (.gitignore) を複製するためです。

(/app 内に直接ファイル生成しないのは、Railsがディレクトリ名を利用してテンプレートからファイルを生成するためです。直接やるやり方あったら教えてくださいです。)

Dockerコンテナーの外に、ちゃんとファイルが出来上がっていることを確認しましょう。

$ ls -a app/
.   .gitignore  Gemfile.lock  Rakefile  bin     config.ru  lib  public  tmp
..  Gemfile     README.md     app       config  db         log  test    vendor

Gemを置く、アプリ用Dockerイメージを記述

新規に Dockerfile という、拡張子のないファイルを作成します。

FROM rails:5.0.1

RUN mkdir /app
WORKDIR /app

COPY ./app/Gemfile /app/Gemfile
COPY ./app/Gemfile.lock /app/Gemfile.lock

RUN bundle install
CMD rm /app/tmp/pids/server.pid ; rails s

DB設定

まだDBの用意はできてないけど、先にちょっとだけ設定します。

app/config/database.yml を開いて、 host: localhost を host: db へ変更します。

default: &default
  adapter: mysql2
  encoding: utf8
  pool: 5
  username: root
  password:
  host: db

この db は、次のステップでやる docker-compose.yml のservice名として利用します。

DB設定込みのDocker componentファイルを準備

新規に docker-compose.yml というファイルを作成します。

version: "3"

services:

  rails:
    build: ./
    ports:
      - "3000:3000"
    volumes:
      - ./app:/app
    depends_on:
      - db

  db:
    image: mysql
    volumes:
      - ./db:/var/lib/mysql
    environment:
      MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD: "true"

この設定だとパスワードなしのrootユーザーでDBを用意します。 安全じゃない場合もあるけど、まあ開発用途ならこんなもんかと。

DBファイルを無視

Gitをお使いだろうので、 .gitignore でDBファイルを無視するようにします。

/db/

起動

$ docker-compose up

これも初回にまた時間がかかるかもしれません。

まず、 Dockerfile からプロジェクト用のDockerイメージが作成されます。このプロセスは bundle install を含みます。

また、起動後、MySQLが db の中に諸々のファイルを作成します。

まあコンソールの出力が落ち着くまでゆっくりしててください。

いったん止めてみる

コンソールで Ctrl+C を押して止めてみてください。終了にもまた時間がかかります。ちょっとまっててね。

Gracefully stopping... (press Ctrl+C again to force)
Stopping docker-rails-example_rails_1   ... done
Stopping docker-rails-example_db_1      ... done

$

起動と終了のやり方を覚えたら、起動し直して、次へ進みましょう。

別のコンソールを開く

Dockerコンテナーは起動したままにしておきます。

実行中は別のコンソールを起動して、そっちで作業してください。

DB初期化

新しく開いた方のコンソールで、次の1行を入力してDBを作成します。 docker-compose up は最初のコンソールで実行中のままです。

$ docker-compose exec rails rake db:create
Created database 'my-great-app_development'
Created database 'my-great-app_test'

ブラウザーで開く

http://localhost:3000/ を開いて、成果を確認します。 Yay! You’re on Rails!

Welcome screen from Rails

二回目以降の起動

かんたん。

$ docker-compose up

そんで http://localhost:3000/ を開くと。

あと rails g scaffold なんかのために別のコンソールを開くことになると思います。

プロジェクトを更新する

基本的な考え方

rails とか rake とかそういうコマンドを実行したいことと思います。そういうとき、基本的には docker-compose exec rails xxx みたいな感じで実行します。

例えば echo をしたいとするじゃないですか。その場合はこうです。

$ docker-compose exec rails echo Hello from Docker container!

このとき docker-compose up は既に実行中で、それとは別のコンソールを開いて実行する必要があるということを忘れないでください。

scaffold生成したいときは

$ docker-compose exec rails rails g scaffold post title:string body:text
      invoke  active_record
      create    db/migrate/20180806212720_create_posts.rb
      create    /models/post.rb
...
      create      /assets/stylesheets/posts.scss
      invoke  scss
      create    /assets/stylesheets/scaffolds.scss

マイグレーションをお忘れなく。(次項参照。)

マイグレーションしたいときは

$ docker-compose exec rails rake db:migrate
== 20180806212720 CreatePosts: migrating ======================================
-- create_table(:posts)
   -> 0.0766s
== 20180806212720 CreatePosts: migrated (0.0769s) =============================

試験実行したいときは

$ docker-compose exec rails rake test
Run options: --seed 52703

## Running:

.......

Finished in 1.302024s, 5.3762 runs/s, 6.9123 assertions/s.
7 runs, 9 assertions, 0 failures, 0 errors, 0 skips

新しいGemを追加したときは

Gemfile を更新した場合、かつては普通に bundle install を実行していたものと思います。

Dockerでは、イメージを再構築する必要があります。そのプロセスで bundle install が実行され、また Gemfile.lock も更新されます。

再構築には --force-recreate オプションを与えます。

$ docker-compose.exe up --build

付け忘れると、例えばこんなエラーが。(ログが長いので見つけづらいはず。)

rails_1  | /usr/local/lib/ruby/gems/2.3.0/gems/bundler-1.13.7/lib/bundler/resolver.rb:366:in `block in verify_gemfile_dependencies_are_found!': Could not find gem 'carrierwave' in any of the gem sources listed in your Gemfile or available on this machine. (Bundler::GemNotFound)
rails_1  |      from /usr/local/lib/ruby/gems/2.3.0/gems/bundler-1.13.7/lib/bundler/resolver.rb:341:in `each'
...
rails_1  |      from /usr/local/bundle/bin/rails:15:in `<main>'

おしまい。もっかいリンク貼っておきます。